アメリカのロックがね。
なんでこんなに好きなのか自分でもよくわからないんだけど、いつからか好きでそればっかり聴いてた。
ロックンロールとかR&B…ジャズ。
そういうものが奥底にある音が自由で気負いがない感じがして、楽しかった。リズムがロールしたりシャッフルしたりスイングしてて踊れるし、曲に乗っている言葉も浮ついてない。湿っぽくもなくて現実的な気がした。
ところで、前はブルースなんかちっとも面白いと思わなかったのに、このごろ何だか馴染んでいる。
高校生のときにRobert Johnsonを初めて聴いたけど、そのときは背筋がざわつくような感覚はあったものの「これは理解できない世界だ」とはっきり思ったのを憶えている。
ところがそれから10何年。すっかり居心地がいい感じに馴染んできた。
そんなにブルースばっかり聴いているわけでも詳しいわけでもないけど、聴いてて気が楽だし、落ち着く。
時間の流れがゆったりしてて、地に足着いてる気がする。
俺のやることはこれだ、スタイルはこれだ。
実にはっきりしてて、エンターテイメント。地道に積み上げた音楽。
そしてエネルギーが渦巻いてる。
やっぱり憧れてしまう。