音譜的な聴き方。
このところ、いざ曲を作ろう、と思ってもまったく何もいいものが思い浮かばなかったので、いろいろな曲を聴いてひたすら分析してました。
コード進行やメロディ、ベース音などを採って、ふんふん頷きながら音楽を聴く。以前から好きだった曲、最近知った曲、何でも発見があると、なかなか楽しい。さらにリズムの構成がどうなってるのかとか、気になる曲をひたすらチェックしてます。
こういうときは、普段何となく曲を聴いてるときとはうって変わって、何を聞いてもそれが音譜的にどう出来てるのがばかり気にしてしまいがち。自然と聴き方が変わるんでしょう。
しかし、そういう風に自分のなかでモードが変わってきたところでふと、そうした音譜的な聴き方と、あるいは音色というか音の質感を重視する聴き方って両立しづらいものなんじゃないか、ということに思い至りました。音譜的に凄く複雑なことをするプレイヤーに限って音色がかっこ悪いとかありがちだし。
そして音色がいい人は案外、複雑なことをしてない場合も多い。もちろん皆が皆そうではないし、両立してる人もいっぱいいるけれども。
単に脳が同時に処理できることって限りがあって、音の並びを気にしてると質感がおろそかになりがちだし、その逆もまた然りってことなのかもしれません。
ま、ふと思っただけのことなんですが。ちなみに自分はどちらもおろそかにしがち、です。
最後に今日はそういったもろもろ超越した、永遠に聴ける演奏を2つ貼っておきます。マジカル。ファンタスティック。
Alex Chilton - What's Your Sign Girl?
Snooks Eaglin with George Porter Jr.- Lipstick Traces [3/6]
なんでこんなにかっこいいんだろう。