最近、小忙しくなって諸々全然、進まなくなっている。
曲は作ってはいるのだが、詞はできない。
20曲くらい作ってそこから段々絞っていって5、6曲分、一回出来るのには出来たのだが、そのうち、自分の中ではしっくりこなくなってきて曲ごとボツになった。そうこうしてるうちに新たに良いなと思う曲がドドンと10曲ほど出来たが、今度はそちらにも詞がなかなかつかない。
結局、ジリジリしていっそ誰かに頼もうかと思ったが、歌うのは自分だしなー、と思うとやはり自分で書いたほうがいいかな、とも思う。
賽の河原みたいな話だ。
(ほんとうか。)
話は変わって、久しぶりにsonic youthを聴いていて、そういえば解散後のそれぞれはどんなのやってるんだろうと気になって今さら聴いてみたりした。
Kim Gordonの最近のソロはNine Inch Nailsみたいにインダストリアルになっていてびっくりしたが、さすがにカッコいい。(70を越えた人はとても見えない!)
Thurston Mooreのソロはほぼほぼsonic youthなのだがなんかクリアすぎて物足りない感じがした。
(ドラマーがSteve Shelleyでも、sonic youthにあった無心にドライブする感覚に欠ける。生真面目すぎるというか。)
そもそも自分がsonic youth好きな理由はSteve Shellyのドラムだ。
ドカドカと威勢よくスネアやタムを叩き、シンバルを時に繊細に歌心をもって叩く、彼のドラムを聴きたい時にsonic youthを聴く。
なんとなくリンゴ・スターを思わせるそのドラム。
そして、そんなSteveや主要な曲で歌うThurstonやKimの脇でついついその存在を忘れられがちなのがLee Ranaldo。
彼が弾くギューンッと密度が詰まったギターの音や、アームやハーモニクスを多用したモヤーンとしたそのノイズが疾走感をもってSteve Shelleyのドラムと絡むのが、実はsonic youthというバンドのサウンドの醍醐味だったんじゃないだろうか、と今回、改めてそれぞれのソロなど聴き直して思う。
Thurstonのギターは確かにワイルドで目立つが、Leeも裏でギターを無心に搔きむしりSonic Youthのカオティックながらの疾走感だったり、メロウでアブストラクトな雰囲気だったりの演出にかなり貢献している。
パフォーマンス的な見せ方をするThurstonに対して、Leeのステージ上での振る舞いは職人的でありつつ、ある種の無邪気さというか子供っぽさがあるというか、そのモヤンとした感じがバンド全体を焚き付けてるのじゃないだろうか。
Leeは曲も歌もいいし、ソロになってからの雰囲気も1番好きだな。
ところでギターが2人いるバンドっていっぱいあるけど、リズムとリード、きっぱり分かれてるのではなくて、どっちがどっちを弾いてるのかあんまりわからないようなバンドが自分は好み。
sonic youthもそうだし、Ron WoodになってからのRolling Stonesとかも。
そういうのこそ、バンドの良さという感じがする。