音楽の聴こえ方がね。

 

考えてみたら、昔とは随分変わってきた。

そして、変わってしまうと変わったこと自体、意識しづらいな、と感じる。

 

そもそもどんな風に聴いてたか、聴こえてたか忘れてしまう。

同じ音源聴いても、昔と同じようにはもう聴こえない。

 

それが成長というか、変わったということだろうけど、少し寂しい気もする。

 

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 (最近、チョコばっか食ってる。)

 

ところで、どう聴こえ方が変わったかというと、昔はもっと漠然と塊として音楽を聴いていた。でも今はだらっと聴いてても割と自然に音符だったり、譜割が思い浮んだりする。

 

聴くとすぐにそれがどういうリズムで、どんな楽器が鳴ってて、エフェクトがどうかかっていてみたいなことが、昔よりはっきり聴いてとれる。解像度が上がったというか、要素要素が昔より遥かにクローズアップされて聞こえてると思う。

 

昔はそんなことは絶対無かった。

 

思えば、僕は中学に入るまでは楽器を触ったこともあんまり無かったから、音楽を聴くにしてもただただ聴いていてベースとギターの音の区別もあんまりはっきりついてなかった。

 

これが例えば、Kornのベースのバキッていうノイズ交じりの低音とバスドラムの音の違いなんてなったら、絶対分からなかっただろう。

(凄く特殊な例!)

 

 

 

だが、自分はそれから散々楽器を弄ったり、色んな音楽を集中して聴いたりしたので、その頃とは音楽に対するリテラシー?が変わってしまっていて、もうその頃の感じでは音楽を聴くことができない。

 

なんだかよくわからない塊としての音楽はもう聴けない。

 

だから、その頃とはもう大分音楽の聴こえ方ももちろん趣味も違うし、昔の自分ともし話せてもかみ合わないだろうなと思う。

 

これはつまり、経験つんだ耳とそうでない耳は違うということであり、同じもの聴いてても違う耳では全然違う風に聴こえてるかも、ということだ。

(経験つんだとかつんでないとかそういう問題じゃなくても、人それぞれがそもそも違うわけだけどね。人によって違うし、経験によってもやっぱり変わる。)

 

 

だからなんだ、当たり前だ。

と、思われるでしょうが、なんとなくもう昔のようには音楽が聴けないんだな。

 

と思うとちょっと残念というか、なんだかよくわからない塊としての音楽も面白かったかな、と少し思う。

 

もっと自由に空耳できてたんじゃないだろうか。

 

なんて思うが、じゃー昔の耳に戻りたいかといえばノーなので、この話は何なのか俺にも結局よくわからない。

 

ただ変わるもんだな、という話。

そして変わると、変わったこと自体忘れるもんだなという話。

 

普段通ってる道に、昔どんな建物が建ってたか忘れてしまうみたいに。

 

しかしKornは懐かしい。

昔より軽くスポーティな音に聴こえる。