春日武彦 穂村弘 『人生問題集』
”友情”、”秘密”、”仕事”、"記憶”など様々なお題のもとに、二人が対談する。
特に”秘密”、"努力”、"記憶”、”言葉”の回が面白かった。二人ともすごく論理的で、頭が良いと感じた。読んでてつい納得させられちゃうし、発見も多い。
この中で、甘美な記憶をコレクションしてるっていう話が出てくるんだけど、自分も甘美な記憶コレクションをつくりたい、と思った。甘美な記憶をコレクションして、それを音楽にしたい。
最後に2人の煩悩108コンテンツリストが載っていて、そこにアレックス・チルトンやイギー・ポップ、ルースターズなどなど自分も好きなミュージシャンが載ってるのがなんだか嬉しい。特にアレックス・チルトン!
他に、エドワード・ホッパー、『真夜中のカーボーイ』、吉野朔実、井の頭公園、中央線…。
いろいろ思い出す。煩悩~。
どうでもいいけど、この本の途中でチャンドラーの『長いお別れ』の話題が何度かでてくる。なんでも、『長いお別れ』に登場するギャングとその友達の、友情の根拠が手榴弾を投げ返そうとしてくれたから…みたいなエピソードが紹介されてるんだけど、この『長いお別れ』むかし読んだはずなのに全く記憶になかった。
このことだけじゃなくて、本を読んだ記憶ってなくなってることが多い。一度読んだ本を忘れてて、初めて読むみたいにしてもう一度読んでしまうことが僕には結構ある。終盤にきて、「…あれ、この話読んだことあるな…知ってるな。」みたいな。
人も三歩歩くと忘れるんだろうか。
みなさんもありませんか?