グッときた1曲 Radiohead - Reckoner

最近、Radioheadをよく聴いています。

昔から聴いてたんですが、この頃、特に好きなんですよね。

 

 In Rainbows
In Rainbows

 

アルバム"In Rainbows"、最初の印象より格段に良いです。

 


Radiohead - Reckoner (Scotch Mist Version ...

 

この"Reckoner"は構成が少し変わっています。

 

普通の曲って4小節や8小節単位、ブルースなら12小節でコード進行が一回りしますよね。

 ところが、この曲のコード進行は5小節を一区切りにして進んでいきます。

 

それだけならまだ話は早いのですが、イントロも凝っていて、Aメロのコード進行の最後のコード、5小節目のコードからギターが鳴り出すのです。

つまり、最初のコードが鳴った後の、次のコードが本当の頭ということになります。

 

そのため、歌が始まるところが予想と違っていて、ふわっとします。

コード進行の頭がどこだか、わかりにくいっていうトリッキーな構成になっているんですよね。

 

そもそもドラムが4小節あってからギターが入るので、普通に4小節か8小節区切りの曲なのかとリスナーは感じてしまいますが、その後どこが頭かも分からないような進行でその後、歌が入るまで続くので、どことなく宙に浮いた気持ちにさせられます。

 

さらにアルバムでは編集によって最初のドラムが4拍目のところから始まるので、最初に一拍だけ多くなっていて変拍子みたいに一瞬感じます。実際は普通に4拍子なのですが。

 

ちょっとした工夫なんだけど、すごく不思議に聴こえますよね。

 

もしかしたら、この構成はDAWのタイムライン上で編集中に切り間違えたり、コピーし間違えたのをそのままアイディアとして生かしたのかな…なんて勝手な想像もしてしまいますが。

 

その後、曲は間奏で4小節区切りの箇所が挟まったり、また途中から4小節単位になったり、5小節単位に戻ったりと自由に変化していきます。

それがこの曲独特の浮遊感を生み出してるように感じます。

 

しかし、トム・ヨークのファルセットとギター、繊細なライドシンバルの作り出す大きなリズムが気持ち良い曲です。

 

 


Radiohead - All I Need (Scotch Mist Version ...

 

アルバムではこの曲も非常に好きで、エドの職人的なギターの素晴らしさにやっと気付きました。